栄養素>ビタミンAの欠乏症と過剰症

ビタミンAの欠乏症で最も怖いのは夜盲症です。
夜盲症とは目の病気で、暗いところで物が見えにくくなります。
人間は急に暗いところに入ったときに、徐々に目がなれてくる
『暗順応』という能力を持っています。この暗順応の働きに
関与しているのがビタミンAなのです。

夜盲症以外にも欠乏症はあります。粘膜や皮膚の疾患も欠乏症の
一つです。粘膜が弱まればウイルスが体内に入り込み、病気に
なってしまいます。
皮膚の症状としては、脱毛・色素沈着・接触性湿疹があげられます。
また、妊婦さんのビタミンAの欠乏は胎児に影響します。ビタミンAは
上皮・器官・臓器の成長や分化に関与しています。そのため、欠乏すると
胎児に発育異常が生じてしまうことがあります。

ビタミンAは脂溶性なので、体外に排出されず蓄積されます。
よって、過剰症を引き起こすことがあります。 ビタミンAの過剰症には
急性症状と慢性症状の2種類があります。
急性症状としては、全身倦怠感・頭痛・吐き気・めまいなどがあげられます。
慢性症状としては、脱毛・筋肉痛・肝障害・関節炎・皮膚の剥離などが
あげられます。

様々な過剰症状がありますが、通常の食生活で過剰になることはまず
ありません。ビタミンAを含んでいる主な食材は、動物の肝臓です。
レバーを短時間で大量に食べると過剰症状がでてきますが、そこまで
レバーを食べる人はまずいないと思います。
怖いのはサプリメントです。手軽さの反面、大量に摂取していると
自覚しにくいです。注意しましょう!
万が一過剰症が出た場合、ビタミンAの摂取を中断すれば、2日ほどで
これら症状は改善されます。

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