栄養素>脂質は体の防護服

脂質は炭水化物やタンパク質と並び、三大栄養素の一つとされています。
脂質というと、女性を中心に多くの人が悪いイメージを持っていると
思います。最近ではメタボリックシンドロームが話題になっています。

しかし、三大栄養素の一つにされているだけあり、脂肪は人の体にとって
必要不可欠なのです。
組織の構成成分になったり、ホルモンの材料になったり、体温の維持や
内臓を守ったり、脂溶性ビタミンの吸収を助けたりと、脂質が果たす
役割は非常に大きいです。

また、脂質はパワフルなエネルギー源でもあります。糖質や炭水化物は、
1g＝4kcalのエネルギーとして利用されます。kcalとはエネルギーの
ことです。
それに対して脂質は、1g＝9kcalで利用されます。脂質のエネルギー効率は
2倍以上なのです。

脂質が欠乏すると、ガリガリになります。その結果、外部からのちょっとした
衝撃に弱くなり、骨や内臓を損傷しやすくなってしまいます。
また、血管や細胞膜も弱くなり、内出血などが起こりやすくなります。
過剰摂取は肥満の原因になります。また、糖尿病・高脂血症・動脈硬化・
ガンなどの、重い病気を発症しやすくなります。